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時代の変化とともに、こころの病に対する認識は変化しつつあります。しかし、実際に患うご本人やともに暮らすご家族の苦しさや辛さはそう変わったりしません。どんな理屈や倫理感や常識があろうが、すべてを投げ出したいのは一度や二度ではないでしょう。
我が存在を、あるいは我が子やパートナーの存在を本当に投げ出したい、その川の渡し船に乗ってしまうその前に、ここにちょっと立ち寄ってほしいと、「先人」たちが開設したお茶屋さんです。

パーソナリティ障害 2022.1.10

自分を生きる

私は39歳で二児の母をしています。10歳の頃から離人症、パニック障害、そしてBPDと一緒に生きてきました。若い頃はいつも生きることがただただ辛く、生きていることに何の喜びも感じることはなく“消えたい…この先、いつまで生きるのか”と絶望していました。しかし28歳の時、良きパートナーに出会い、娘と息子を出産したことで、昔よりも生きていることに幸せを感じるようになっていました。

そんな私に昨年、大腸がんが発覚。死にたいと思っていた頃には死なせてはくれなかった神様は“生きていたい”“少しでも長生きをしていたい”と気持ちが変わっていた時には、その願いは叶えてくれないのか、なんて残酷なのだろう…と思いました。

運よく手術をして復活することが出来た私は、初めて生きるということをしっかりと嚙み締めたのです。何かを求め続け、“現状を変えないと今の自分ではダメで、もっとこうじゃなくちゃ”そんな長年の自分の思いに、“それって一度しかない人生なのにいいのか?”と問うようになりました。

私は私でいたい。一度だけ与えられた時間は誰のものでもない私だけのもの。どれだけ幸せを感じられるかも自分が決める。私は私が築いた人生を楽しみ、笑い、泣き、怒る。この先どんなことがあろうとも、生きていくことが楽しみで仕方ないのです。



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