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これまでにのびの会が開催してきた講演会のレポートを一部ご紹介します。講演会の詳しい報告はミニコミ「PEACE!」で行っています。

摂食障害講演会

第22回摂食障害講演会 「摂食障害とともに生きる〜心の病なぜかかった?これからどうする?〜」

2020年3月1日(日)に予定していた2019年度摂食障害講演会は新型コロナウイルス感染症の影響を考慮して一旦中止としましたが、8月10日(月・祝)に横浜市健康福祉総合センターホールにて開催しました。
大変な中ご来場いただき、また会場での消毒や座席をあけての着席などご協力いただきありがとうございました。

前半では嘱託医の鈴木健二先生(鈴木メンタルクリニック院長)に講義をしていただき、後半当事者7名(摂食障害、アルコール依存症、パーソナリティ障害、双極性障害、発達障害)による公開ミーティングとトークディスカッションを行いました。

【講義】
人間は楽しく生きようという本能を持っているはずですが、その生きる本能を摂食障害は破壊してしまっています。食べるという人間が生きている基本を自分で壊してしまっていると、人間にとって一番大事な「信頼」と「不信」という感覚も壊れ、人間関係も壊れてしまいます。
拒食も過食も脳にダメージを与え空腹中枢と満腹中枢を壊します。人間は不思議なことに自分で脳を壊すこともできるし再生することもできます。壊れた脳は10年20年という長い時間をかけて、ある程度修復できるのです。回復するというのは、生きて苦労をして、人間関係を修復していくうちに、脳が時間をかけてだんだん治っていくことです。


第21回摂食障害講演会 「病気をもって社会で生きるために〜治療・仕事・お金・結婚・出産・介護...私の一生について〜」

2018年12月2日(日)、いきいきセンター金沢にて、摂食障害講演会が開催されました。

今年は白梅学園大学教授の西園マーハ文先生をお招きしました。
第1部は「摂食障害からの回復と社会参加について考える」をテーマに西園先生に基調講演をいただきました。その後、鈴木健二先生(鈴木メンタルクリニック院長)に司会をしていただき、体験談発表(当事者3名)とトークディスカッションを行いました。講演会終了後、心理士、精神保健福祉士、看護師、家族による個別相談を行いました。

【基調講演】
いつになったら治るのか、どうなったら治ったと言えるのか。医学的には時間の経過とともに回復していくと言われています。体重が回復して社会参加をし、自信がついて症状が気にならなくなるという治り方が多いです。そのため、新しい経験や社会参加が必要と言われています。
大きなライフイベントは、治療していなかった人にとっては症状を悪化させる出来事になりますが、治療を続けている人にとっては前に進むきっかけになり得ます。継続的な治療の下地があってこそ、変化をチャンスにできます。摂食障害の治療は、患者さん本人の頑張り(セルフヘルプ)と治療者の指導(ガイド)が必要です(ガイデッドセルフヘルプ)。そうした治療をしながら、ライフイベントを良い転換点にできるとように生かしていただきたいと思います。


第20回摂食障害講演会 「摂食障害とともに生きる〜生きづらさとともに生きる〜」

2018年3月17日(土)・18日(日)、横浜研修センターにて、摂食障害講演会と10年ぶりの合宿が開催されました。

第1部は、「摂食障害の本質回復について考えるー未熟な心の成長の必要性ー」をテーマに、北九州医療刑務所所長の瀧井正人先生に基調講演をいただきました。第2部では「当事者」「家族」「支援者」の3つのグループに分かれ、瀧井先生、鈴木健二先生(鈴木メンタルクリニック院長)を囲んで分科会を行いました。

【基調講演】
やせることで心の問題、社会生活や人間関係、大人になること、責任を取ること、治療、これらから徹底的に逃げるのが摂食障害です。この回避行動を遮断し、向き合わせ、受けとめさせ、心の成長を促すことが摂食障害の治療です。
治療にはオペラント行動療法を用います。刑務所では入浴やシャワー、運動、作業などの行動を制限し、体重増加や生活態度の改善とともに制限を解除します。いい思いをしたければそれなりの努力をしなければならないことを学びます。こうした中で、患者は自分が病気であることを認め、病気の克服という困難に立ち向かうことができるようになります。


第18回摂食障害講演会 「摂食障害と共に生きる2015」

2015年11月15日(日)、横浜市金沢区「いきいきセンター金沢」にて、摂食障害講演会を開催しました。

第1部は、前回に引き続きのびの会嘱託医である鈴木メンタルクリニック院長の鈴木健二先生により、「摂食障害〜回復の扉〜」をテーマにご講演をいただきました。第2部は分科会の形をとり、家族と支援者の部は、第1部の内容を踏まえて鈴木先生に具体的な質問にお答えいただき、当事者の部ではお2人の当事者による体験談発表とミーティングを行いました。

鈴木先生から、摂食障害は「食事のコントロールができなくなって心の発達が止まり、偏った生き方になってしまう病気」であるというお話がありましたが、「摂食障害は長い人生における一つの挫折ではあるけれど、これからは新しい生き方を見つけ、自由の感覚を知ろう」というメッセージもいただきました。当事者にとっては難しいけれど、しかし一つの指針を与えてくださる励みになりました。


第17回摂食障害講演会「摂食障害と共に生きる 摂食障害とパーソナリティ障害は、一緒に、ゆっくり回復するもの~」

2015年1月11日(日)、横浜市健康福祉総合センター会議室にて、恒例の摂食障害講演会を開催いたしました。

第1部は、当会の嘱託医の鈴木メンタルクリニック院長鈴木健二先生により、「摂食障害とパーソナリティ障害の並行的回復について」をテーマにご講演をいただきました。摂食障害の専門家でいらっしゃる先生からこの病気の特徴や回復の過程をお聞きして、改めてその難しさを教えられた内容ではありましたが、一方で本人や家族に希望をいただける貴重な時間となりました。摂食障害とパーソナリティ障害との併存について、また、一緒に回復していく過程をお聴きできたことは大きな収穫となりました。

第2部は3人の当事者による体験談発表。そして第3部はその当事者と鈴木先生を交えてのディスカッションをおこない、実際にどのように回復していったか、その時の行動や心理状態の変化について、深く掘り下げてお話いただけました。

今回の講演は予想を上回るたくさんの方々にご来場いただき大変感謝いたします。こちらの不行き届きでお席の数が十分でなく、多数の方にご不便をおかけしました。この場をお借りしてお詫び申し上げます。来年度はさらにみなさまにご満足いただける内容を提供できますよう準備して参ります。ありがとうございました。


第16回摂食障害講演会「摂食障害と共に生きる 2013~いま一度親子関係について考えてみる~」

2013年12月1日(日)六本木にある政策研究大学院大学会議室にて、第16回摂食障害講演会『摂食障害と共に生きる2013~いま一度親子関係について考えてみる~』が開催されました。

第1部は前九段坂病院副医院長で、現在池袋心療内科メディカルオーククリニック内日本摂食障害治療研究所の所長でいらっしゃる山岡昌之先生に、『摂食障害と家族関係~回復につながる関係とは~』をテーマに基調講演をしていただきました。山岡先生は、母子関係のやり直しの必要性から『再養育療法』をご提案された第一人者です。今回は、親が子どもの発している情緒的サインを適切に読み取ってそれに適切に反応するという『情緒応答性』の大切さについてお話しいただきました。

第2部はすでに回復された当事者とご家族の体験談発表につづき、鈴木メンタルクリニック院長の鈴木健二先生にもご参加いただいて、トークディスカッション『いま一度親子関係について考えてみる』が行われました。親子がお互いに期待し過ぎないこと、よい意味で諦めるということに気付けたことが回復に繋がったというお話が伺えました。今回は親子関係がテーマの講演会だったので、摂食障害に関わらずどなたにもご興味いただけた大変貴重な講演会となりました。


第15回摂食障害講演会「摂食障害と共に生きる 2012~回復の扉~」

2012年9月23日(日)、NPO法人静岡県男女共同参画センターあざれあ2F大会議室(静岡県静岡市)にて摂食障害講演会「摂食障害と共に生きる 2012~回復の扉~」が開催されました。
地元横浜より遠征しての講演会、当日は朝から雨が降り続き、肌寒い一日でした。にもかかわらず遠くは三重県から、またわざわざ藤沢市からご参加された方もおいででした。

講演会は基調講演で鈴木メンタルクリニックの鈴木健二先生が「摂食障害、そしてその回復」についてお話され、次いでプロフィールビデオによるミモザ紹介、休憩をはさんで、摂食障害当事者2名の体験談発表と、鈴木先生、当会心理士、ミモザスタッフを加えてのトークディスカッションを行いました。

アンケートでのご感想では、「回復に向かうプロセスが聞けたことは貴重だった。」(医療関係者)「理解、考えを深めるよい機会となった。」(男性ご家族)「本人と家族の関わりの件、とてもよかった。」「娘本人に体験談を聞いてほしかった。」(女性ご家族)等々、好意的な記載を多数いただき主催者として嬉しく思いました。


第10回摂食障害治療研修(in小平)に参加しました。

2012年8月28日(火)、独立行政法人国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所にて、同研究所主催による 「第9回摂食障害治療研修」が開催され、ミモザのメンバー、スタッフ、嘱託心理療法士が招かれ出演しました。

午後の部の最初はNPO法人のびの会心理療法士による「セルフヘルプ」をテーマにした講演が行われ、後半はメンバー2名による体験談発表の後、トークディスカッションを行い、全国から研修を受けに来られた医師・心理士のみなさんからの質疑応答にも、当事者としてリアルな声でお答えしました。  

この小平の研修会にはここ数年継続して招いていただいており、会と嬉しく思っております。


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パーソナリティ障害講演会

第12回パーソナリティ障害講演会「パーソナリティ障害とともに生きる〜苦しいけれど、どうにかしたい〜」

2021年12月12日(日)横浜市健康福祉総合センターホールにて、第12回パーソナリティ障害が開催されました。

今年は当会嘱託医の中根潤先生(下総精神医療センター)に講義をしていただいた後、当事者による体験談発表とトークディスカッションを行いました。

【基礎講座】
パーソナリティ障害は大多数の人と違う反応や行動により、本人や周囲が苦しみや困難を抱える場合の診断名です。物事の捉え方や感情のコントロール、対人関係などの機能の偏りによって生じるもので、『性格の悪さ』を意味するものではありません。また、経過中に大きく変化・回復する病気であることが研究結果によりわかってきました。
治療の中心も『類型アプローチ』から『特性アプローチ』に変わっていきました。『類型アプローチ』とは、境界性パーソナリティ障害や、反社会性といった分類で分けて診断していくやり方ですが、『特性アプローチ』はその人その人、個人の細かい要素や特性に応じて周りができることをしていくやり方です。パーソナリティ障害の治療では、カウンセリングであったり、心理的な面接であったり、そういった『精神療法』が大事です。処方薬を中心とした『薬物療法』は残念ながらなかなか効きません。大量服薬のリスクも大きい。なので、あくまで精神的サポートを受けながら社会生活を送ることで治していくというのが、治療においては重要視されていると思います。
では具体的にどうしていけばよいか。まずは生活の場面で「できること」「してはいけないこと」は何 かを考えていくことです。
当事者本人は、「(完璧ではないが)どうにかできること」、「(完璧ではないことを)受け入れていく」この二点を増やしていくこと。やったことの責任が取れる部分を増やしていってもらうことも大事です。家族や支援者は、「やってあげたいこと」を減らし、「本人に任せる部分」を増やしていくことです。心配になったり勇気のいることなので、専門家の意見を聞いたりしてやっていきましょう。


第11回パーソナリティ障害講演会「人を信じられない病の先に〜誰もがなりうる心の病〜」

2019年8月4日(日)横浜市健康福祉総合センターホールにて、夏のパーソナリティ障害が開催されました。

今年は神奈川県立精神医療センターの小林桜児先生をお招きし、「人を信じられない病の先に」をテーマに基調講演をいただきました。その後当会嘱託医の中根潤先生(下総精神医療センター)に司会をしていただき、体験談発表(パーソナリティ障害、アルコール依存症、発達障害、双極性障害、摂食障害の当事者5名)とトークディスカッションを行いました。

【基調講演】
境界性パーソナリティ障害(BPD)の基本的な障害は、対人関係や自分の行動、感情、自分自身のイメージを上手く調節できない「調節障害」です。「調節障害」という点では依存症に似ており、BPDと依存症は非常に密接な関係があります。
感情や行動は、血圧や体温のように無意識にコントロールされるわけではなく、後天的に大人とのやり取りの中で習得していかなければなりません。しかし何らかの事情で習得の機会が得られないと、物(薬物やアルコールや食べ物)や単独行動(ギャンブル)に頼るようになっていきます。そうした方々にとって、依存や自傷行為は感情をコントロールするための方法ですので、それを取り上げるだけでは治療は上手くいきません。人の助けを借りて色々な対人関係の中で、自分の感情や行動をコントロールする新しい方法を学習してもらわなければなりません。
5年10年かけて、症状が増えたり減ったりしながらだんだん時間をかけて良くなっていくものです。すぐに治そうと過干渉になるのではなく、ご家族自身も支援につながり続けながら、本人がSOSを出せるように促し支えていってほしいなと思います。


第10回パーソナリティ障害講演会「「自分を傷つけずにはいられないーリスカ・OD・食べ吐き・男性依存ー」

2018年8月5日(日)横浜市立大学カメリアホールにて、夏のパーソナリティ障害が開催されました。

今年は国立精神・神経医療研究センターの松本俊彦先生をお招きしました。
第1部は「自分を傷つけずにはいられないーリスカ・OD・食べ吐き・男性依存ー」をテーマに松本先生に基調講演をいただきました。その後当会嘱託医の中根潤先生(下総精神医療センター)に司会をしていただき、体験談発表(当事者・家族各1名)とトークディスカッションを行いました。第2部では「支援者向けワークショップ」「家族のミーティング」を行いました。

【基調講演】
自傷行為、摂食障害、飲酒、過量服薬、危険薬物、危険な性行動、これらの行動があると将来における自殺のリスクは高くなります。ただ自傷行為をやめた直後に自殺のリスクがより高まることもあります。自傷行為によって今すぐ死なずに生き延びることができている、死への迂回路であると理解できます。一時しのぎで命を繋いでいる間に、何から逃れるためにやっているのか、本当に辛いことは何なのか見出し、どんな支援があったら良いのか、その方策を考えていく必要があります。
自傷行為をしてしまったら、①まず傷の手当をしてください。②傷は隠してください。傷を見て自分もやりたくなってしまう人もいます。③信頼できる安全な人に報告しましょう。④自傷日記をつけ、自傷が起きやすい状況を分析して次へのヒントを探しましょう。切るのをやめるのではなく、他の行動に置き換えられないか、そのスキルを探しましょう。一つだけだとすぐに効かなくなるので、複数のスキルを探しておきましょう。切りたくなったときに人に伝えられるよう、信頼できる人を複数人探してリストにしておきましょう。
強さは弱さを認めること。自立とは依存先を増やすこと。家族以外にサポーターを作り、癒しのレパートリーを探してください。それがあなたにとって財産になります。


第9回パーソナリティ障害講演会「パーソナリティ障害とともに生きる〜自分で進む回復の道『BPDは変えられる』」

2017年7月30日(日)横浜市健康福祉総合センターにて、夏のパーソナリティ障害が開催されました。

今年は帝京大学医学部附属病院メンタルヘルス科教授の林直樹先生をお招きしました。
第1部は「自分で進む回復の道『BPDは変えられる』」をテーマに、林先生に基調講演をいただきました。第2部では「当事者」「家族・支援者」の2つのグループに分かれて分科会を行いました。

【基調講演】
「境界性パーソナリティ障害」の当事者は、一般の人のパーソナリティ特性から大きくずれてしまったために、強烈な苦悩を抱えてしまいます。その大きくずれてしまったものを、「中くらいずれている」「少しずれている」にしていくことが回復であると考えられます。
回復には当事者自身によるセルフヘルプ、自己治療が重要です。①回復への意志、根気強い努力②そのために必要なエネルギーと時間③セルフモニタリングをし、行動計画を組み立てる④自分を肯定するように行動する⑤対人関係を捉え直す。これらを生活の中で積み重ねていくことが回復への道です。


第7回パーソナリティ障害講演会「パーソナリティ障害と摂食障害は、一緒に、ゆっくり回復するもの」

2015年7月26日(日)横浜市金沢区「いきいきセンター金沢」にて、夏のパーソナリティ障害が開催されました。

今年はのびの会嘱託医でもありパーソナリティ障害治療専門医でもある国立病院機構下総医療センターの中根潤先生と、神奈川県立病院機構神奈川県立精神医療センターの看護師、安藤馨さんをお招きしました。

第1部は「パーソナリティ障害と摂食障害は、一緒に、ゆっくり回復するもの」をテーマに、中根先生に基調講演をいただきました。第2部では「当事者」「家族」「支援者」の3つのグループに分かれて分科会が行われました。各グループでは中根先生、安藤看護師、当会心理士に講師として加わっていただき、直接アドバイスを受けたり、同じ立場同士で思いを分かち合えるミーティングをしたりと、大変ご好評いただきました。


第6回夏のパーソナリティ障害講演会「パーソナリティ障害はきっと何とかなると思う」

2014年7月21日(祝・月) 横浜市健康福祉総合センターホールにて、第6回夏のパーソナリティ障害講演会『パーソナリティ障害はきっとなんとかなると思う』が開催されました。

昨年に引き続き今年も、パーソナリティ障害治療・研究の最先端におられる現帝京大学医学部付属病院教授、林直樹先生をお招きし、第1部では『様々な治療法から見たBPDの治り方』をテーマに基調講演をいただきました。 

第2部は国立病院機構下総精神医療センターの中根潤先生にもご参加いただき、現役当事者・家族の体験談発表。その後に『私のBPDとの付き合い方の流儀』をテーマにと林先生を交えてのトークディスカッション・質疑応答が行われました。

医療関係者やご家族の方からは、生のBPDの声を聞けて大変と良かったとか、具体的な対応方法を聞けて良かったというご意見をたくさんいただきました。今回もたいへん貴重な講演会となりました。


第5回夏のパーソナリティ障害講演会「摂食障害・パーソナリティ障害を抱えて地域社会で生き抜くために」

2013年7月21日(日)公立大学法人横浜市立大学カメリアホールにて、第5回夏のパーソナリティ障害講演会『摂食障害・パーソナリティ障害を抱えて地域社会で生き抜くために』が開催されました。

今回は2部構成で、第1部は現帝京大学医学部付属病院教授、林直樹先生に、『パーソナリティ障害を抱えて社会で生きる』をテーマに基調講演をいただきました。

第2部は医療関係者と援助者を対象にして、国立病院機構下総精神医療センターの中根潤先生にもご参加いただき、トークディスカッション『パーソナリティ障害患者・家族をどう支援するか』が行われました。

ご参加いただいたみなさまからは現場で抱えるさまざまな疑問や質問が出されました。今回は医療関係者の方々にもたくさんご参加いただき、さまざまな立場から精神障害者が地域社会で生活することの現実的な問題やより良い支援体制についてお聞きすることができ、たいへん貴重な講演会となりました。


パーソナリティ障害勉強会特別企画「摂食障害とパーソナリティ障害の社会福祉サービスについて」

2012年8月28日(火)、独立行政法人 国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所にて、同研究所主催による 「第9回摂食障害治療研修」が開催され、ミモザのメンバー、スタッフ、嘱託心理療法士が招かれ出演しました。

午後の部の最初はNPO法人のびの会心理療法にによる「セルフヘルプ」をテーマにした講演が行われ、後半はメンバー 2名による体 験談発表の後、トークディスカッション行い、全国から研修を受けに来られた医師・心理士のみなさんからの質疑応答にも 、当事者としてリアルな声でお答えしました。


パーソナリティー(境界性人格)障害講演会2012―依存的な人間関係について考えよう―

2012年7月29日(日)、いきいきセンター金沢にて、パーソナリティー障害講演会が開催されました。 

前半は、中根潤氏(独立行政法人国立病構下総医療センター精神科医師)をお招きして基調講演をしていただき、後半はBPD当事者2名に加え、OB当事者2名、当会心理士と中根先生を交えてのトークディスカッションを行いました。

現役当事者が普段抱えている不安や、回復へのきっかけなどへの質問に、現在は症状が寛解し家庭を持ったり、社会復帰を果たしている先輩方からアドバイスを貰いながら回復について考えました。会場には、座りきれないほどの当事者、ご家族、医療関係者のみなさまに集まっていただき大変盛況に終えることができました。

摂食障害だけではなく、このような人格障害への知識を高める講演会のニーズを改めて感じ、今後の当会の事業への課題もいただくことができました。


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